眠れない夜には古いアルバムを開こう

関西のおバカでカッコいい5人のオッサン達が好きです。6人も7人も好きです。無限大。

7年という月日

久しぶりに∞祭を見ました。

十五祭を迎えた関ジャニ∞、もう7年前だという事実に驚きしかなかった。

 

7年という月日。

生まれたばかりの赤ちゃんは、既に小学2年生になる。自分の7年前を思い出したけれど、環境も経験もなにもかもが変わったなとしみじみ感じてしまう年月だった。

 

あの頃はまさか、今の形の関ジャニ∞がいるとは思っていなかっただろう。この時の彼らには爆薬とも言える強大なエンジンを積んでいた。1000万人を達成すべくしてここまでくる力を持ったエンジンを既に搭載していたのだ。7年という月日をかけてゆっくり着実に改造して、性能を上げて、2019年、そのエンジンがフル稼働できるまでになった。

 

そのエンジンがアップデートされたのがここ最近の話である。

 

∞祭の挨拶で錦戸がこんなことを言っていた。

「まあジャニーズからもこれからもたくさんいろんなグループがデビューするでしょう。いろんなグループにそれぞれかっこいい人を見つけてしまうでしょう。でも、取り敢えずもう8年ぐらいだけ応援してください。取り敢えず8年でいいんで。」

皮肉なことに、その8年後に、貴方の姿はここになかったね。それが月日ということなんだと一番強く感じてしまった。

 

 

 

私が本格的に関ジャニ∞というグループを好きになったきっかけはPUZZLEという名曲だらけのアルバムだった。

私の人生も数々のアップデートがあり、ずっとeighterをやっていたわけではない。ここから空白の3〜4年がある。そのため知識不足は多目に見ていただいて、ご指摘いただきたい。

 

∞祭でも演奏していたパズル。

斉藤和義さん作詞作曲、名曲以外の何物でもない。

今この曲の歌詞をあらためて見ていると、胸が締め付けられるような文章がたくさん並んでいる。中でもここが一番だと感じる。

 

“あの頃抱いた夢 近づいているの? 遠ざかってるの?

さよなら迷いなきあの日よ いつの日かまた会えるよね”

 

あの頃抱いた夢は7年をかけてそれぞれの形を見出して、近づいた人もいれば遠ざかった人もいた、そうゆうことだったのだろう。

時間は止まらない。一般人の私だって、同じなんだから、彼らはアイドルとしてその倍ぐらいのスピードで時間を感じて進んでいるのだろあ。時は止められないし、人の感情も止まらない。あの頃ステージに立っていた7人は、永遠であり、素晴らしく輝く過去になった。

さよなら、別れの言葉であって、いつか、その確信のない単語に続く、また会えるよね。

そのぐらい曖昧でいいのかもしれない。約束はすれば裏切られるリスクを伴う。それがアイドルとして月日を歩むということだ。

 

 

2019年11月6日

大阪松竹座からスタートしたUpd8

 

奇しくもチケットを手に入れることができなかった私は、最愛の5人の節目に立ち会うことができなかった。うーん、人権がない!

 

末っ子だった大倉が、あんなにも大きくなって関ジャニ∞を引っ張っている。輝いている。

eighterため、そう口癖のように言ってくれる彼の言葉はほんとうに優しくて嬉しくて、私たちは本当に幸せだと実感してやまない。

 

だからこそ、だからこそ、この絶望的な時間が流れる毎日で、関ジャニ∞の5人は自分達がやりたいことをやる、それがeighterのためになる、そう信じて、これからのジャニーズ人生を歩んでいってください。

 

君たちが明日のヒカリだ!!!!

輝き続けてくれ!!!!!

彼は二歳、彼らは十五歳

 

渋谷すばる「二歳」

 

大手レコード会社から発売された渋谷すばるの処女作。処女作という言葉がよく似合う。そんな楽曲たちが名を連ねた。

派手なアレンジも装飾音もない、まるで生娘のようなこのアルバムをやっとのこと聞くことができた。

 

正直、購入を迷った。

きっとさぞかし素晴らしいアルバムだと、わかっていたから。渋谷すばるらしい強い歌声と、進み始めた新たな道が手を取るように分かるアルバムなんだとわかっていたから。

 

それでも私は手に取ることを決めた。

だって、渋谷すばるが好きだから。

 

関ジャニ∞を好きになったきっかけは、すばるの声が好きだったからと言っても過言ではない。寧ろそれが一番大きい。小さな身体から奏でられる強烈なビブラート、綺麗な発音、完璧な音程、歌というパフォーマンス、全てが大好きなのだ。

初めて見たdesireの衝撃を今も忘れたことはない。渋谷すばる安田章大の依存関係と絶大なる信頼関係があの頃の関ジャニ∞の中に確実に息づいていた頃だ。もう二度と歌われることはないのだろうdesire。語っても語っても語り尽くせないこの曲についてはまた後日の記事で。

 

デビュー曲である「浪速いろは節」から既に強烈なビブラート(この曲に関してはこぶしと言うべきだろうか)が健在したすばるの歌声。それがほぼ隠れたも言える「二歳」。その反面、日本語一文字一文字を丁寧に発音し、音に乗せている。だからこそ聴き手も聴きやすく、訴えかけられているような印象があった。

 

「キミ」がヨコのことを歌ってるのではないか、という話が話題になった。もしそれが本当なら、渋谷すばるという男に完敗だ。

この「二歳」のアルバムは、それぞれの歌詞にすばるのジャニーズ時代の葛藤や想い、これからへの覚悟が載せられている気がした。

 

 

爆音

「本当の事はいつだって誰にも見れない

   今お前と感じてる 誰にも奪えない」

 

ベルトコンベアー

「最後の瞬間は見れなかったけど またね」

 

ライオン

「勢いよく飛び出したものの

  外は知らない世界

  行くあてなんてあるはずもなく

  急に外したプロテクター 自分で」

 

TRAINとRAIN

「なぜだか初めからあった

  真っすぐな線を進む事しか出来なかったんだ

  だから色んなものがぶつかってきた

  それでも振り返りはしなかった」

「これからは僕自身が敷いたレールを走ろう

  今までも これからも

  いつか走れなくなるその日まで変わらない

  僕は電車」

 

生きる

「臆病や苛立ちや不安や絶望も

  何もかも抱きしめて 愛してる 言い切る」

 

キミ

「人生残り半分の涙は もう全部流したよ

  もう全部流したよ

  ぼくらは正義だから ぼくらは正義だから」

 

 

都合のいいオタクだなと笑ってもらっていい。オタクというのは都合のいい生き物なのだ。

 

ジャニーズという敷かれたレールの上を走ってきたすばる。お利口さんじゃないといけなくて、スピードを緩める。きっと私達は知ることのない、彼らの葛藤とかが詰まっていったのかな。でも、そんな真っ直ぐなレールを走っていたジャニーズ渋谷すばるは、ステージの爆音の中でお前と感じてたんでしょう?誰にも奪えなかったんでしょう?人生の残り半分の涙はもう流した、そんなこと言われたらすばるが選んだ道正解だったのかもしれない。もう泣いて欲しくないね。

勢いよく飛び出したけど外は知らない世界だった。そうだよね。そりゃそうだ。ジャニーズとというプロテクターを自分で外したんだから。

それでも、それでも、新しい道を歩むと決めた貴方はすごいよ。

最後の瞬間は見れなかったけど。うん、私も7人の関ジャニ∞の最後の瞬間が見たかったよ。またね。素敵な言葉だ。その“また”がいつか必ずあったらいいと思う。

 

何が言いたいのかわからなくなってきてしまった。うまく整理ができないけど、私はこのアルバムに、ジャニーズ渋谷すばるの今までと、アーティスト渋谷すばるのこれからが詰まっている気がして、それがとても素敵だと思った。

 

なにが正解かなんてわからないね。

きっと5人の彼らは貴方の味方だと思う。

そうであってほしい。

 

 

今年15歳になった関ジャニ∞

世界を知り始めた2歳の渋谷すばる

 

またね。

 

そう言って運命を分かつことになった彼らが、それぞれの光を放って輝ける未来でありますように。

 

アーティスト渋谷すばる、愛してます。

 

 

錦戸亮という男が死んで、生まれた日へ

 

ジャニーズ 錦戸亮が死んだ。

それが2019年9月30日のことである。

 

私が彼を知ったのはNEWSというアイドルグループで、お兄ちゃんらしく後輩たちを率いた貴方を見た時だった。あの頃のNEWSは山下智久錦戸亮というツートップを抱えて、眩い光を放っていた。今思えば、彼らは眩いという単語が最も似合う6人だった。ジャニーズらしく、アリーナ・ドームを光と幸福に包む、白がよく似合う6人だった。

 

ある日、山下智久錦戸亮、NEWS脱退という記事が世間を駆け巡った。まだ幼くて、彼らが大好きだった私は絶望して、しばらくジャニーズを追うことを辞めた。1度目の失恋だった。

1人は自らの音楽をこの事務所で確立し、俳優をこなした。1人は、関ジャニ∞という本来あるべきグループに専念し、音楽活動・俳優活動を継続してくれた。

あの時は、錦戸亮という男がNEWSから逃げたと思い、天秤にかけられたNEWSが捨てられた、そんな安易な考えだけが駆け巡って、許せなかった。なんでNEWSを解散させなかったんだ、もう、6人じゃないNEWSなど無くしてしまった方がいい、なんて最低なことすら考えた。

 

少しだけ大人になった私は、ずっと好きだった丸山隆平という男に逢いに、錦戸担の妹と関ジャニ∞のライブに行くことにした。月日は不思議なもので、関ジャニ∞で輝き続ける錦戸亮に逢いたくなった、ということもある。

そして知った。錦戸亮という最高のアイドルの存在を。アイドル人生の全てを関ジャニ∞にかけた彼の男らしさと努力、男としての全てに心打たれ、後悔した。

もっと早くに錦戸亮をしっかり見ておけばよかった、と。

 

そこから私は瞬く間に関ジャニ∞というグループを愛した。

 

そして、渋谷すばるの脱退・退所。

 

2度目の失恋だった。

言うたやんか。関ジャニ∞は永遠だって、言うたやんか。

 

正直とてつもなく悲しかったし、立ち直れなかった。でも、あのGR8ESTを見て、彼らについていく、そう決められた。6人の関ジャニ∞を愛す、そう決めた。

 

錦戸亮退所か?との報道なんか見向きもしなかった。嘘だって。私はずっと目を背けた。

もう裏切られることなんてないって信じてた。

 

そして十五祭。

 

「最低で最弱な時も、関ジャニ∞を愛してください」

 

そう末っ子の彼が言ったのだ。

愛すよ。当たり前じゃん。何言ってるの。そんな時ない。

 

 

 

いや。

あったんだ。

 

2019年9月5日。

錦戸亮関ジャニ∞脱退・ジャニーズ事務所退所。

 

ああ、来てしまったのか。3度目の失恋だった。思い出すだけで心が捩じ切れそうになる。

嘘つき。ただそれだけで、泣くことすらできなかった。もうこれ以上辛い思いはしたくないと、心が予防線を張った。

数日後、大倉が話した生放送ラジオで私は初めて少しだけ前を向くことができた。ありがとう。あの30分間はeighterにとって感情が爆発して砕け散った時間だった。

 

5人での活動が決まり、47都道府県ツアーも始まる。

 

錦戸亮、退所との報道があってから、彼は一度たりとも公に姿を表すことはなかった。月日は流れる。

私は、そんな月日の中で過去の関ジャニ∞の楽曲やライブを見た。6人で屈託無く笑う彼らが、この時は嘘じゃないと証明していて、何が変わってしまったのかを探していた。

 

答えなんてなかった。

彼らはアイドルだから。

 

現実を伝えるのはアイドルではない。

輝かしく、眩い光を放ち、私たちを幸せにする。なんて素晴らしい仕事なのだろう。

 

だからこそ、私たちが真実を知ることはないのだ。人の屍の上ですら、彼らは眩い光を放つ。真実は何なのか、なんて愚問だった。私たちには知る権利などない。

 

ジャニーズ錦戸亮は死んだのだ。

そして錦戸亮は生まれた。

 

あなたがジャニーズ事務所にいた21年間が、少しでも幸せだったと思ってくれたらいい。

その21年を踏みつけて駆け上がってくれていい。

 

あなたを傷つける世界に、牙を向いて、刃を入れ、たまに泣いてほしい。

そのときは古いアルバムを開いて、21年を思い出してくれたらいい。

 

ありがとう。

あなたがいてくれた世界は、とても美しく、醜く、愛しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鏡の中の僕は

見栄を張ったらソレナリに見えて

それでも大人になったら

望む場所を見失っていた

 

攻められたり 攻め倦んだりして

時には言葉が武器に変わったり

ふざけあったり 笑い転げたりして

遠い未来に手を伸ばしていた

 

終わりなんてないって思ってた

終わりなんてないって思ってた

終わるはずないって思ってた

 

BOY/関ジャニ∞